2019年8月30日金曜日

九州豪雨について


ここ数日、九州の豪雨被害のニュースが報じられていますね。川が氾濫して個人のお宅が浸水する様子や、水が引いた後に水浸しになった家財道具を片付ける被害者の方々の様子は、何度見ても胸が痛みます。

 中でも強く印象的だったのは、佐賀県杵島郡大町町の順天堂病院が川からあふれ出た水によって陸路を閉ざされ、孤立した状態になっている様子です。順天堂病院では、入院中の患者さん、医療スタッフ、自主避難した近隣の町民、併設する老人保健施設の入居者さんの併せて215人が建物内に取り残されたそうです。自分が取り残された側の人間だったとしたら、自分の家族が入院中であったとしたら、、、想像すると辛い気持ちになりますね。この記事を書いている830日朝現在、今も孤立は続いており、当事者の皆さんは祈る様な気持ちでいらっしゃることだと思います。(追記:30日午前のうちに孤立は解消され、陸路での通行が可能になったようです)

 ありがたいことに、私たちの住む島根県東部はここ何年か大きい災害に襲われることもありません。「大社さんがあるけん、大丈夫だわねぇ」と冗談めかしておっしゃる方もいらっしゃいますが、こうしてテレビのニュース、新聞の写真を見ていても、どこか他人事のような気持ちがしていませんか?

 災害時・非常時には、今通院している姫野クリニックで同じ内容の透析治療が受けられるとは限りません。透析時間が短くなる場合もありますし、被害の状況によっては別の病院へ出向いて透析をしないといけない可能性もあります。そういった環境に対応できるよう、何事もない平穏な時こそ、常にいろんな可能性をイメージして生活してみましょう。自分の透析時間を把握しておく、お薬手帳を常に持ち歩く、非常時の食事について考えてみる、など小さなことから始めてみましょう。自分で自分を助ける「自助」の気持ちが大事です。



2019年8月10日土曜日

接遇の勉強会を行いました

 7月30日(火)、外部より講師の先生をお招きして接遇の勉強会を行いました。この勉強会は、姫野クリニックのメディカルアテンダントが自主的に企画・立案したものです。当日はメディカルアテンダントのみならず、看護師・臨床工学技士・事務と、全ての職種が参加し行われました。





 今回の講演は「医療機関の接遇とコミュニケーションのあり方」というテーマでした。講師の先生からは、医療の資質の向上のためには医療技術・安全確保と並んで「コミュニケーション能力・接遇力」が必須であると教わりました。

 筆者が印象に残ったのは、コミュニケーションには「言語的」なものと「非言語的」なものと2種類あるというお話です。

 「言語的」コミュニケーションとは・・・
    ●あいさつ ●返答 ●話し方 ●言葉遣い など

 「非言語的」コミュニケーションとは・・・
       ●表情 ●聴き方 ●視線 ●動作 など

 (参考文献・(財)労災保険情報センター
「シンプルに考える医療人としてのコミュニケーション」)

・・・ということなんだそうです。

 続けて先生から、人がコミュニケーションを取る時に受け取る情報を100%とすると、視覚から受け取る情報が55%、聴覚から受け取る情報が38%、言語から受け取る情報が7%に分類されると教わりました。

 つまり言葉で話す以上に、表情・聴き方・視線・動作から与える印象の方が影響力が強いという事ですよね。仕事が立て込んでいる時、電話が鳴り続けている時、ついつい最低限の「言語的コミュニケーション」のみになってしまっているかも!と我が身を振り返りました。よく言われることですが、忙しいとは心を亡くすと書きますよね。繁忙を言い訳にせず、常に心のこもった対応を心掛けたいと思いました。

 今回学習した内容は基本的なことも含まれましたが、やはり定期的に研修を受けることで気持ちが引き締まります!職員一同日々の業務に役立てて、通院される皆様を笑顔でお迎えしたいと思っています。