ひめくり栄養だより 年末年始号はこちらです。
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7日(月)の朝、皆さんの通院時や私たちスタッフの出勤時はどうなることかと案じていましたが、幸いなことに島根県東部では大きな被害もなく過ごすことができました。九州や四国・中国地方の一部では土砂崩れが起こったり、大規模な停電で不便な生活を余儀なくされている方もいらっしゃいます。全国では52名の方が重軽症を負われたそうです。(7日14時現在)
今回の台風は事前から「特別警戒級の…」とか「100年に一度の…」というような表現をされていましたが、蓋を開けてみれば「な~んだ、大したことなかったじゃない」「テレビやラジオは怖がらせるようなことばっかり言うんだから」などと思われた方もおられるかもしれません。なんとなく他人事のような、テレビの画面の中だけで起こることのような、そんな考えの方もいらっしゃるのではないでしょうか?
今回の台風が過ぎてみてそう思うことができるのは幸せな事ですが、もし、予報通りの被害が発生していたら、私たちは何を感じているでしょうか?「明るいうちにに避難しておけばよかった」「窓ガラスに養生しておけばよかった」「家族と連絡方法など話しあっておけば良かった」等々、あとから後悔することもあるかもしれません。
少し前の話題になりますが、内閣府が「一日前プロジェクト」という活動を行ったことがあります。これは、地震や台風、大雪などの災害にあわれた方が「災害の起こる一日前に戻れたら…どんな対策をしますか?」というテーマで文章を募ったものです。このプロジェクトで集まった文章は内閣府のHP上で公開されており、災害別・地域別・場面別(家庭・学校・職場など)でエピソードを検索することができます。
この体験談、「深夜に危機一髪でお隣の老夫婦を助けることができた、普段からもっと自治会内での共助の体制を取っておけばよかった」などという真剣な(?)ものから「地下に保管していた高級な着物や帯が水没してしまった。まさか自分の身にこんな災害が降りかかるとは!1日前に戻れたら、全て2階に保管します」というようなクスッとさせてくれるものまで様々な内容が掲載されています。
現在も時々更新されていますので、ぜひ読んでみて下さい。実際に災害を体験された方の声というのは生々しく心に響きますし、そこから何かヒントを得ることができるはずです。
内閣府 防災情報ホームページ 一日前プロジェクト
http://www.bousai.go.jp/kyoiku/keigen/ichinitimae/index.html