2023年8月31日木曜日

睡眠時無呼吸症候群に関する勉強会2023.8.30

 8月30日(水)16:15-16:50 睡眠時無呼吸症候群に関する勉強会が開催されました。

睡眠時無呼吸症候群って「SAS」とも言われてます。

Sleep(睡眠時)Apnea(無呼吸)Syndrome(症候群)

これは、7時間以上の睡眠中に10秒以上呼吸が止まる・弱くなる状態が30回以上みられるものをいい、日本人の人口の2~4%の人がかかっていると推定されてます。

SASの症状で、わかりやすいものは…
・大きないびき・日中の居眠り・居眠り運転・夜間頻尿・起床時の頭痛・熟睡感がない
などなど…
そして何より怖いのが、SASに伴う合併症です。
糖尿病、高血圧、心疾患、脳血管障害
さらに、SASの重症度が増すと、交通事故を起こす確率が健常者の約7倍にもなります😱

SASになりやすい人の特徴として…
肥満、顎が小さい、扁桃腺肥大があります。
どれもイビキと関連が深い特徴ですが、イビキはそれだけではありません。
老化、飲酒、鼻アレルギーや蓄膿症も悪化させる原因です。

どれも当てはまるんですけど…どうしたらいいの?と、思われた方。
内科で検査していただけるところはございます。
もしもSASと診断されても、医師の指示のもと改善に向けて前向きに頑張りましょう💪

余談です👇

これは重症度の高い方のみ使用可能ですが、持続的陽圧換気療法といって、気道に空気の圧力を持続的にかけることにより、舌の根本が沈みこんで気道を閉塞するのを予防するもので、熟睡の手助けをしてくれます。(SASの根本的な治療にはなりません)

貴重な勉強会を開催していただきましたフクダライフテック様、ありがとうございました😌

2023年8月28日月曜日

栄養士さんの食べ物話⑧

前回の続編「災害時に支給される食品の摂り方」です✨

エネルギー確保のために食べる物食塩・水分に注意して食べる物カリウムに注意が必要な食べ物とわけて書いてあります👇

災害が起こり、停電になったり、断水したりと大きな災害になってしまった場合は、復旧までに日数もかかります💦

そんな時こそ一人一人が自己管理しないといけません。不安になり、食事も喉を通らないかもしれませんが、みんな同じ状況です。

避難所での生活になれば、配給される食事内容も同じなので、この栄養だよりはとても頼りになります💪

是非、読んでおかれてくださいね😊

2023年8月25日金曜日

栄養士さんの食べ物話⑦

 お待たせしました~

姫野クリニック栄養だより」ができました~✨

今回は9月1日の防災の日にちなんで、災害時の食事について記載されてます。

透析患者様向けですので、透析されている方は是非お読みになってください👇



数年前にはなかった暑さ、数年前にはなかった雨量、ここ数年で環境が劇的に変化してます。なので、いつ何が起こるかわからないから備えは大切です💪

災害が起こってみないとわからない?

確かにそうですが、知識があるとないとでは大きく違ってきます。

いざとなったらネットで調べてみればいい?

とんでもない、調べられる環境にないかもしれないですよ💦

備えの一つとして「姫野クリニック栄養だより」防災の日バージョン、読んでみてくださいね。

次回は続編「災害時に支給される食品の摂り方」です…お楽しみに😊


2023年8月24日木曜日

糖尿病についてのお話

まずは糖尿病という病気について👇

糖尿病って、インスリンが不足することにより、慢性的な高血糖をおもな症状とする代謝の病気

もう少しわかりやすく説明すると…

①食事で、ご飯やパンなどの炭水化物を食べる

②体の中で分解されブドウ糖になる

③いざという時のために、エネルギー源として、インスリンの誘導によりブドウ糖が蓄積される

通常は、この①~③の繰り返しを体の中でやってくれてるんですね。


こんな感じでブドウ糖をエネルギー源として使うためにもインスリンが必要なんです。

けど、インスリンが不足してしまったり、インスリンの働きが悪くなったりしたら、ブドウ糖は行き場を失ってしまいます。

行き場を失ったブドウ糖により血糖値が高くなってしまう…これが糖尿病です。


では、次は糖尿病になる原因についてです👇

大きく分けて2つ、遺伝によるものと、環境によるものがある。

遺伝によるものは、親や親の兄弟、祖父母など血縁者に糖尿病の方がいれば、遺伝する可能性ができてしまいます。

環境によるものは、過食、高脂肪食、肥満、食事、嗜好品、運動不足などの生活習慣が主に関係しています。

糖尿病は一度発症すると治ることのない病気です。

もしも、糖尿病予備軍と言われた方がおられましたら、今すぐに食生活の見直しと、毎日20分程度の軽い運動を取り入れられることをおすめします。

2023年8月22日火曜日

もうすぐ秋ですね

いよいよ夏が終わりに近づいてきました。

時々、朝晩の涼しい時間帯は、少しだけを感じます。

それでも日中の残暑はまだまだ続きそうですので、気を緩めず熱中症対策していきましょう。


さて、秋といえば、読書の秋食欲の秋スポーツの秋…秋っていろんなことがしたくなる季節ですね。

筆者は、なんでも美味しくたくさん食べれるようになるのが秋と思っているので、全身で秋を感じられます✨

木の実や果物なんて、一番おいしい季節ではないでしょうか?

日本人ならお米!秋は新米が出てきます!!

魚介類もそうですし、きのこ類や根菜類も秋が旬ですね。

こんなにおいしいものがたくさん出てくるから、どうしても食べ過ぎてしまう人続出!


【腹八分目に医者いらず】ということわざがあります。
満腹になるまで食べるのではなく、もう少し食べれそう…ってところで終わる健康維持できます。
さらに、健康維持だけでなく老化防止にもなるんです✨
いつまでも、若く見られて健康でいられるって最高じゃないですか?

美味しいものがたくさん出てくるのに我慢できないって人は、一気に食べるのではなく、分けて食べることを意識したらいいですね。
少しずつをよく噛んで食べることも、腸に負担をかけない食べ方なので◎です。

食べ方を工夫するだけでできる健康法、この秋、実践してみようと心に誓う筆者でした💪

2023年8月18日金曜日

足がつる人へ

今年の夏は暑いから、寝ている間にピーンって足がつった人、わりと多いんじゃないかと思います。

足のつりは「筋痙攣」とよばれ、筋肉が無意識に収縮し、弛緩しない状態のことです。

何が原因?

・ストレッチが不十分

・筋肉が疲労している

・暑い環境で運動をしている

・脱水

・電解質(食塩、カリウム、マグネシウム、カルシウムなど)の不足

・強度の高い運動をしている

・血流供給の低下

などなど…

足のつりは突然くることが多いです😢

特に暑い夏は、水分不足によるものが多いかと思います。

水ばかり飲むのではなく、電解質も補充しなければなりません。ナッツ類や種子類バナナ魚介類をメニューに取り入れてみましょう。

ストレッチをして筋肉をほぐし、できるだけ筋肉を疲れさせないようにすることも大切。

では、透析患者様の場合の原因は…

透析により、血圧や循環血液量が低下し、筋肉への酸素供給が減少することで起こります。過去の調査では、透析残り1時間のところで筋痙攣を起こしてしまうパターンが多いことから、体液量のコントロールが重要になるのではないかと考えられます。


対処方法として…

・血流量や除水速度を下げる、除水を止める

・局所の温罨法、筋肉の伸展、マッサージ

・芍薬甘草湯の投与

・10%塩化ナトリウム溶液や50%ブドウ糖液、生理食塩液の補液

予防法として…

体重管理、ドライウエイトの調整、透析処方の検討の他、L-カルニチン欠乏症が疑われる場合は内服薬、点滴での補充も重要です👆


突然の足のつりは、誰もが不快に思う症状です。

日ごろからできること…食べ物や運動の量を考えて予防していきましょう😌

2023年8月15日火曜日

腎臓機能について⑤

腎臓機能が悪化したら?

こういう症状が出てくるかも…というのを、いくつかあげてみます。


浮腫、胸水、腹水、心外膜液貯留、肺水腫

体の中の水分を貯め込んでしまうんですね。

高度の低ナトリウム血症、高カリウム血症、低カルシウム血症、高リン血症、代謝性アシドーシス

これは体液異常で、体内の水分が減少、または過剰になること。


食欲不振、悪心、嘔吐、下痢

これらは消化器官の異常です

心不全、不整脈

これ循環器の異常…腎臓とは関係なさそうですが、あるんです!

神経症状には2種類あります

中枢神経障害:意識障害、不随意運動、睡眠障害

末梢神経障害:かゆみ、しびれ

高度の慢性貧血、出血傾向血液の異常

視力低下、網膜出血症状、網膜剥離症状

これらは視力障害です。


こぶしくらいの小さな腎臓なのに、それが機能低下すると、こんなに多くの症状が出てしまうかもしれないというリスクがあるなんて信じられないですよね💦

目で見てわかる、体感でわかる症状…むくみ、かゆみ、食欲不振、嘔吐などの症状があれば腎臓に負担をかけているのかもしれません。

体を休め、食事内容を変えて、腎臓を休めることは大切ですが、それでも症状が改善しないのであれば検査してみましょう。

検査内容を心配される方もおられますが、最初から難しいことはしませんのでご安心を😊

まずは、医師に相談しましょう。

2023年8月11日金曜日

かわいいお出迎え

当院をお出迎えしてくれる紅白のだるまと押し花。

これ、泌尿器科外来に来られる患者様が作られました~✨

よくよく見ると、赤い2つのだるまはご夫婦、真ん中の白いのは子供でしょうか?
紙粘土で作られているので軽いです。
白のお顔の下に「寿」の文字が!!
なにかお祝い事でもあったのかな?

丁寧に色が塗られていて、丁寧にお顔を描いておられ、寿の字も素敵。
下の土台も丁寧に仕上げておられます。

誰かが言ってましたね
「どんなことでも丁寧にやれば仕事になり、雑にやれば雑用」と。

筆者は、90代の方の作品と聞いてビックリしました👀


さらに、色紙いっぱいに貼られた押し花🌻

ひまわりがアクセントになって、その空間が夏らしくなってます。

今、なんでも買える時代だからか、手作りされる方が減ってきているように思います。
買ったものもいいのですが、手作りは世界で一つだけの特別なもの

いつまでもお元気に作品を作ってください😊
ありがとうございます💗

2023年8月8日火曜日

腎臓機能について④

実は腎臓って骨の強化にも関係するんです。

魚や乳製品、卵黄などに含まれるビタミンDはご存じかと思われますが、実はそのビタミンDは、肝臓と腎臓活性化されてビタミンD₃に変化します

このビタミンD₃が、腸管でのカルシウム、リンの吸収を助けたり、腎臓でのカルシウムの再吸収を促進したりするんです。

それらが、血清カルシウム・リン濃度の上昇により骨を強くしてくれます


では、腎臓機能の低下した方はどうでしょう?

ビタミンDの活性化が行われず活性型ビタミンD₃が不足します。

腸管からのカルシウムの吸収は低下し、腎臓でのリンの排泄も低下します。

そうなると、二次性副甲状腺機能亢進症が起こり、骨折のリスクが高まります

腎臓が骨にも関係してるのは意外でした👀


腎臓機能が低下している患者様の二次性副甲状腺機能亢進症に対しては、活性化ビタミンD₃製剤(VDRA)とカルシウム受容体作動薬を使って治療します✨


---まめ知識---

活性型ビタミンD₃の効能は、骨のカルシウム吸収、副甲状腺ホルモンの抑制、血圧調整、血糖の調整、がん予防、免疫調整、筋肉機能の強化などがあります。

2023年8月5日土曜日

災害用伝言版web171体験

災害用伝言版「web171」をご存じですか?

これはNTT西日本・NTT東日本が大規模な災害があった時に、電話が繋がりにくくなることから、また東日本大震災の時の状況を考慮し、ご利用者様からのお声をもとに2012年8月30日から提供していただいている災害用伝言版です。

web171は、大規模災害があった時、透析施設情報を患者様にいち早くお伝えするための連絡ツールとして備えの一つと考え、当院で利用させていただくことにしました。


当院では、8月1日、9月1日2024年3月1日web171の体験ができます
災害用伝言ダイヤル171も体験できます。)

先日の8月1日(火)に筆者が体験してみた感想です👇
体験前は、登録しないといけないことがあるんじゃないか…とか、間違えたらやり直しとかめんどくさいな…とか、いらぬ想像をしてました。
いざやってみると…簡単でした✨

では、使うにはどうしたらいいのか…

①web171(https://www.web171.jp)へアクセス

②電話番号入力画面が出るので、そこへ「0853202589」を入力する → 確認を押す。

※電話番号にハイフンはいらない

伝言があれば、伝言内容が下に表示される

伝言がなければ「登録情報はありませんでした」と出る

③伝言がまだない場合で、伝言登録された時点で通知がほしい場合は「あなたのメールアドレス」のところに、ご自身のメールアドレスを入力して登録しておくと、伝言が登録された時点でメールにお知らせがきます

〇〇〇〇@〇〇〇.〇〇 → 通知を希望する を押すと登録完了

※③は強制ではありません。伝言確認は①②のみの操作でOKです👌


上記、web171を使用すると、緊急の場合に当院に電話が繋がらなくても、伝言版で確認することができます。(被災状況によっては、伝言が登録できない場合もあります)


出雲市は災害が少ない町ではありますが、異常気象が続いている今となったら、いつ何が起こるかなんて想定できません。

ここだから大丈夫なんて地域はありません。

なので、いざという時のために、備えの一つとして「Web171」をご利用されることをおすすめします😌

※ 9/1に筆者が「災害用伝言ダイヤル171」を体験してみますので、また感想等お知らせします。

2023年8月4日金曜日

医療安全勉強会2023.8.3

8月3日(木)16:00~16:45 当院の医療安全委員会さんが、スタッフ全員対象で、医療安全勉強会を開いてくれました✨

今回は「医療版 失敗学~伝達講習~」という題目です。
そもそも、失敗学とは…
事故や失敗が発生した原因を解明し、人命に関わるような重大な事故や失敗が起きることを未然に防ぐための方策を追求する学問のこと。
人の命を守るクリニックにとっては、とても重要な学問です!


看護師のHさんが講師役となって進めてくれました。
失敗事例が数例あがってましたが、それを実際に自分がしてしまったら…って考えると怖いな…って思いました。
ただ、それがあったからこそ「次に失敗しないために」を追求することができる。

追求の仕方として
下位概念」失敗の原因
これに関しては、言い訳をしてみろ!って…言い訳から原因を探るって方法です。
中位概念」識別不能の法則
識別するのに必要なものはなんだろう?って考える。
上位概念」真の原因、要求機能、失敗のカラクリ
俯瞰してみると見えることがたくさんある。
どうして失敗したかが見えてくる=失敗を未然に防ぐための対策ができる

そして、最後の方でこんな言葉が…
失敗した時は、事故であって、事件ではない
失敗した事は、原因追及すべきであって、責任追及すべきではない
失敗した後は、報告書を作成することに意味はあるが、始末書を作成するのには意味がない

筆者は保守的な性格で、失敗を恐れて動けない人…なので、この言葉にはとても感動しました。そして勇気をもらえた気がします💪

30分強のお勉強会でしたが、いろいろと深いお話が聞けました。
医療安全委員会のみなさま、ありがとうございました😌

2023年8月1日火曜日

サルスベリ(百日紅)の花が咲きました

8月になりました🌞

変わらず暑い!!!

この暑さ、もうしばらく続きそうですので熱中症に気をつけましょう!!


当院の駐車場にピンクのサルスベリが咲きました✨

日差しの強い暑い夏ですが、お花はとても生き生きしてます☺

サルスベリは、初夏~9月頃まで100日間咲き続けることから「百日紅(ひゃくじつこう)」と名付けられたようです。

花言葉は「雄弁」「愛嬌」「不用意」「あなたを信じる」です。


このお花にまつわる、外国の伝説のお話があるのですが、愛が成就しない寂しい結末。

また、サルスベリ=「猿がすべる」なので、受験生には縁起が悪いと言われてますが、実害はないので安心

気にならなければ、育てやすく長期間花が咲くので庭木におすすめの一つです。

白いサルスベリも植わっていますが、少しお花が少ないように思います。

当院の駐車場で咲き誇っているサルスベリたち、しばらくは鑑賞できそうです🌸


余談です👇

この画像を撮るのに5分とかからなかったのですが、筆者のことを敵と勝手に勘違いしたハチがやってきてブーンブーンブーンブーンと威嚇💥

暑くて汗をかいたのか、恐怖で汗をかいたのかわからなくなってました💧