実は腎臓って骨の強化にも関係するんです。
魚や乳製品、卵黄などに含まれるビタミンDはご存じかと思われますが、実はそのビタミンDは、肝臓と腎臓で活性化されてビタミンD₃に変化します。
このビタミンD₃が、腸管でのカルシウム、リンの吸収を助けたり、腎臓でのカルシウムの再吸収を促進したりするんです。
それらが、血清カルシウム・リン濃度の上昇により骨を強くしてくれます。
では、腎臓機能の低下した方はどうでしょう?
ビタミンDの活性化が行われず活性型ビタミンD₃が不足します。
腸管からのカルシウムの吸収は低下し、腎臓でのリンの排泄も低下します。
そうなると、二次性副甲状腺機能亢進症が起こり、骨折のリスクが高まります。
腎臓が骨にも関係してるのは意外でした👀
腎臓機能が低下している患者様の二次性副甲状腺機能亢進症に対しては、活性化ビタミンD₃製剤(VDRA)とカルシウム受容体作動薬を使って治療します✨
---まめ知識---
活性型ビタミンD₃の効能は、骨のカルシウム吸収、副甲状腺ホルモンの抑制、血圧調整、血糖の調整、がん予防、免疫調整、筋肉機能の強化などがあります。